病院トリマーとしてやってきて16年目になりますが、勤務していた10年間は日常的に薬用シャンプーを使っていました。
以下、使ったことのある薬用シャンプーまたは保湿剤
マラセブ
ノルバサン
アデルミル
ケラトラックス
エチダン
ビルバゾイル
エピスース
セボダーム
BPO-3
メディケート
ヒュミラック
ダームワン
アロエオートミールコンディショナー など
どれも定番の薬用シャンプーです。処方されたことがある人もいると思います。
今日はノルバサン編
定番商品、ノルバサン
青い液体でコンディショナーIN
ドロッとしていて
昔からあって認知度は高い
薬用成分【クロルヘキシジン酢酸塩0.5%】
抗菌作用のあるシャンプーとして知られています
主に膿皮症やちょっとした皮膚トラブルに使われている傾向にあります。
薬用シャンプーには医薬品と医薬部外品があり、医薬品はマラセブ1種類だけで他は全て医薬部外品です。
つまりノルバサンは医薬部外品です。
クロルヘキシジン酢酸塩ヤシ油脂肪酸アミドラウリン酸ジエタノールアミド塩化ジアルキルジメチルアンモニウム
ポリエチレングリコール
シャンプーの難しい解説はこのくらいにして…
なぜ私がノルバサンを使わないのかというと…
プロが扱うのも至難の業だから
とにかくこのシャンプー、粘稠度が高い。
ドロっとしてる度合いが強いんです。
伸びが悪いのでどうしても飼い主さんが使うとき量が多くないと洗えない。
でも量が多いと全然泡が落ちない
いくらすすいでも、毛をかき分けると…
キラキラした泡がずーっとある。
泡キレが悪い、つまり…
超すすぎにくい
コンディショナーINだからぬるぬる感が残る
しっかり洗えてるか確認できない
だから、トリマーでもこれを使いこなすのは難しい商品なんです。
飼い主さんがノルバサンで洗うことを私はお勧めしません。
ノルバサン使ってる人は皮膚トラブルを繰り返す場合が多く、ずっと薬用シャンプーループから抜け出せない。
予防にと使っている場合もありますが、
皮膚表面にシャンプー剤が残りやすいので逆に皮膚トラブルを招きます。
膿皮症と一言で言っても実は様々で、膿皮症+皮脂量が多いとなればノルバサンだけでは解決しません。
私は皮膚専門トリマーとして、皮膚状態の見極めと皮膚洗浄+表皮と被毛を整えることにこだわっています。
先日、新規のプードルちゃんのトリミングをした時に足の付け根の皮膚と毛に違和感を感じて、掻いてるかカジカジと歯で噛んで毛が薄くなっていることを伝えました。
その時、飼い主さんからいただいた言葉が…
『私、そういうこと教えてもらいたかったんです』
前、行ってたところは何も教えてもらえなかったからちょっと不安だったようです。
皮膚状態の見極めは難しいですが、とてもやり甲斐を感じます。
軽度の皮膚トラブルは薬用シャンプーを使わない方が早く治りますよ!!
ぜひ皮膚トラブルでお悩みの方は
ペットクリニックZeroにご相談下さい♫
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