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足をあげている!

執筆者の写真: たくや院長たくや院長

犬 足を痛めた
怪我

急にペットが後ろ足をあげています。画像は前足です。


この状態を見た時


痛そう


と思いますし、


どうしたんだろう

何が起こったんだろう

何をしていたんだろう


と考えるでしょう。


猫は、あまり考えにくいので

犬の場合を考えてみましょう。


例えば、こんな状況があります。


・何か踏んだ?石、尖ったものなど。

・飛び降りて着地失敗していた?これで、足を痛めることはあります。

重症の場合は、骨折していることもあります。


・滑ってしまった?これは、主に膝の痛みの場合が多いです。

・遊んでいて、急なターンをやっていた?これも膝の場合が多いと思います。


今回は、滑ったとか急なターンをして、おそらく膝を痛めたという場面の話をします。


膝を痛める場合、膝に実は問題を抱えていることがあります。


それは、


膝蓋骨内包脱臼


小型犬に多いとされている疾患です。


若いとき(1歳未満)で、動物病院で健診を受けます。

その健診で、動物病院の先生に、膝蓋骨内包脱臼があるとか

膝が緩いとか、膝のお皿が外れやすいという表現で指摘があったりします。


その時は、成長段階で骨が成長途中のため、1か月後に膝の状態を診たら、

外れなくなっていたということはあります。


1歳を超えて、膝のお皿(膝蓋骨)が外れやすい場合、先天性(生まれつき)ということに

なります。この場合、あまり痛みは伴わないようです。


1歳以降でなんともなく過ごしていたのに、


・滑ってしまった

・遊んでいて、急なターンをやっていた


ことにより、膝蓋骨内包脱臼が起こる、またはより悪化させてしまう場合があります。


膝蓋骨内包脱臼は症状により、1~4の段階に分けられて診断されます。

もともと1だったのが、膝に負担をかけて2になってしまったり。


急に脱臼したら痛い、1→2になってしまっても痛い。


こんな時はどうしたらよいのか?


とにかく、動かさない、安静が一番でしょう。


見ていて辛そうであれば、動物病院で薬を処方してもらうのもいいでしょうね。


その後はやはり安静にしましょうということになります。

しばらく痛みはありますから、3日くらい薬を飲んでくださいということになると思います。


ほとんどの場合、それで終了でしょう。

痛みを取り除けば、それでOKなのか?


再発しないように、安静?サプリメント?


それでは根本の解決にはなりません。


脱臼したものは付着する靭帯が伸びてしまうため、外れやすい状態に

なってしまいます。


靭帯をどうにかする?

それはできないと私は考えています。


脱臼の状態が重度になれば、足を着くことができない。


それを避けるために

クリニックでは、膝の周囲には筋肉がたくさんあるので、その筋肉を太くすることで再発を阻止できると考えています。


実際の症例では、クリニックでは、太ももの筋肉を太くすることで

膝蓋骨内包脱臼を再発させないようにして、今も元気に走り回っています。


太ももの筋肉は重要です。最近は、細い動物達が多い。


どうやったら太くなるのか?適合するごはん、必要な栄養素を体に入れることです。


クリニックでは、フード適合テストを利用して合うものを体に取り入れるように指導します。

そうすると、体調が整うし、しっかりと筋肉がついていきます。






病気を患った後、いかに再発させないかが重要と考えています。

元気に過ごしていきたいですから。


遠方の方はオンライン相談をご利用ください。







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