そもそも療法食ってなんでしょう。
療法食とは
① 栄養成分の量や比率が調整又特別な方法で製造され、獣医師の診断・指導に基づく食事療法において給与することを意図したペットフード。その栄養特性は一般的な健康維持食とは異なるため、長期間の不適切な使用は健康を脅かすリスクもあり、諸外国では一段厳しい管理体制がしかれています。(獣医療法食評価センター)
また、
② 獣医師が犬や猫の疾病の治療などを行う際、人間の場合と同様に、栄養学的なサポートが必要な場合があります。 「療法食」とは、治療の内容と合わせてフード中の栄養成分の量や比率が調節され、治療を補助する目的で使用されるフードで、獣医療において獣医師の指導のもとで食事管理に使用されることを意図したものをいいます。(ペットフード協会)
これ知っていますか?
一般的な総合栄養食というものと、療法食はドライフード、ウェットフードと形としては似ていますが、実は全く違うものなんです。
動物病院関係者の方もご存じなかったので、飼い主さんは知らなくて当然だと思います。
①と②をみると、栄養特性は一般的な健康維持食とは異なると定義し、長期間の不適切な使用で健康を脅かすリスクがあると言っています。
また、治療を補助する目的であるともいっています。
一般的な健康維持食というのは、カテゴリー的に総合栄養食を指していると思います。
とすると、
総合栄養食と栄養を賄えるかといったら違うよと、
健康維持の目的ではなく治療の補助のためだよと
言っているのでしょう。
病気の治療の補助です。食事療法とする側面があるかもしれませんが、
長く長く続けるものではないでしょう。
状態が安定してるから、状態を維持したい目的で、
療法食を続ける。
それでいいのか?
使う期間もきちんと説明しての食事ではないでしょうか?
療法食は一般的な健康維持食とは異なります。
療法食のフードをきちんと食べているにもかかわらず、
ある栄養が不足気味になってしまっているかもしれません。
例えば、ある病気をしたとしましょう。そうなると、体は病気と闘う必要があります。
病気に侵されないように闘うのです。
闘う元になるものは、きちんと栄養。栄養がないと闘えない、負けます。
栄養を使って闘います。
そして
体は、闘ってなんとか勝利します。
そうすると、栄養がさらに必要になります。
体の機能を回復させるために、栄養が必要になります。
体に栄養を入れてあげないと、真に回復できるのかわかりません。
そうした時に、処方食・療法食はメインの食事になるのか疑問です。
健康のために作られたフードではないと言っているのに。
病中でも、病後でも栄養は大事になります。
使い方は、だだ食べていればいいということではないでしょう。
療法食は、特定の栄養素を増やしたり、減らしたりして、病気に対して考えられたフードです。ずっと食べ続けると、バランスは少しずつ狂ってくるかもしれません。
バランスを整える意識も大切です。
クリニックでもオンライン相談を受け付けています。
詳しくはHPをご確認ください。
栄養に関して書きましたが、栄養がすべてを解決するわけではありません。
そこは、ご注意ください。
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