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膿皮症ってだけでそんなに薬使って大丈夫?

あや副院長

膿皮症って診断される子がよくいます。


定番は、薬用シャンプーと抗生剤。


それって本当に必要でしょうか?


動物病院でのペット保険の利用が増えていますね。

統計では、保険利用する症状で1位2位に入ってくるのが


「外耳炎」

「皮膚病」


なんです。


皮膚病は軽度から重度まで幅広い。


背中やお腹にぽちっと赤い湿疹があるってことで

動物病院にいくと


「膿皮症ですね」


と診断され、薬用シャンプーと抗生剤出されるケースが多いと思います。


薬用シャンプーは

「ノルバサン」

「薬用酢酸クロルヘキシジンシャンプー 」

「ユニバーサルメディケートシャンプー」

などなど様々です。



「保湿系シャンプー」出すこともあるらしいです。

実はちょっと惜しい・・・保湿というか補水は必要なんです。


抗炎症成分だとか、抗菌成分とか、



でも・・・



原因が菌じゃなかったら??


って考えたことがある人はいますでしょうか?


犬の赤い皮膚
赤くなった皮膚

確かに常在菌によって引き起こされる症状ですが、

じゃあ


なぜ、常在菌が増えすぎてしまったか


ということなんです。


常在菌は私たちの皮膚を健やかに守ってくれる大事なボディーガード。

その常在菌のバランスを崩したのは・・・・誰??


その原因がわからないまま、増えた菌だけやっつけても仕方ないでしょ?というのが私の言い分です。


増えるには増える理由がある。




症状が出る数日前に、自宅でシャンプーしませんでしたか?

唐揚げみたいに脂っぽい物、食べさせたりしませんでしたか?

新しい服着せませんでしたか?


この上記の3つでも膿皮症になる可能性があるとしたら…

その症状を改善させるのは薬を使うことですか?



自宅シャンプーは特に曲者です。


シャンプーは何を使っているかわからないし、

飼い主さんがシャンプーをすると


高確率で洗い不足、すすぎ不足が起こります。


それが原因で自分で何とかしようと皮膚が頑張っているということも

考えられます。


トリマーからシャンプー指導を受けた上で自宅で洗うのは賛成ですが…

指導を受けたことがない方が薬用シャンプーを使うというのは

皮膚のエキスパートとしては…やってほしくない。


一般的な美容シャンプーでもうまく扱えてない飼い主さんが多いのに

薬用シャンプーはハードルが高いです。


というのは獣医さんが知らないので、病院で出されてしまうんです。


薬用シャンプーを上手に使えないことによって症状が悪化したり、

治らないという場合もあります。


薬用シャンプーですから薬が入っています。

皮膚に薬を塗っているそんなイメージです。





薬のこともお話しすると…

皮膚の1か所の炎症にピンポイントに効くわけではないこと

皮膚に効くまでにいろんな臓器にも薬の作用が起きていることを

忘れてはいけません


薬を飲んだからには、胃や腸にも影響はでるものです。


健康な胃に抗生剤の作用は必要ですか?

健康な腸に抗生剤の作用は必要ですか?


薬を飲むということはリスクも負うんです。


そして飲ませることを決めるのは飼い主さんですから、

リスクの責任は飼い主さんにあります。


だから


獣医で出されたものをすぐに受け取らず、考えることも必要です。


ペット保険が気軽に使えるようになったからこそ、

動物病院を気軽に利用できるようになりましたが

犬猫にとって最善の選択かどうか最終判断は飼い主さんであることを

お忘れなく。


「投薬やシャンプー以外にできることはありますか?」

そんな質問をしてみてもいいですね。



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